教育の前に経験

hirai post on 11月 11th, 2014

どのような仕事でも、ものを覚えるにはまず聞くことよりも慣れることのほうが大切だと言われます。IT技術の分野では特にそのことが顕著で、「技術の習得は教育よりも慣れ」なんだそうです。
もちろん、最初から教育だけで技術内容を理解してしまう人もいるでしょうが、そういう方は既にある程度の経験をしている場合が多いのです。
まったくの未経験である場合、最初から作業をさせられるというのは抵抗があるでしょうが、初めのうちは言われるがままでも良いので、何かしら経験しているだけでもそのうちに慣れてきて、少しだけ気持ちに余裕が出てきます。

安心感に似たそういった気持ちの余裕から、それまで言われたとおりにやっていた作業の中に色々な疑問も見えてくるようになります。
よく、塾や家庭教師が勉強を教える際に一方的に話をして最後に質問がないか聞く場合があります。全ての人とはいいませんが大抵の場合、手を上げたり、質問を言える人は少ないのではないでしょうか。
最初のうちは自分が何を質問すればよいのか戸惑ってしまうのではないでしょうか。つまり、分からないところが分からないのです。

IT技術の場合、分からないと言うことは悪いことのように捉えられることがあります。誰でも初めのうちは分からないことのほうが多いものです。
技術を習得させるのに教える立場の人はどうしても説明をしすぎる傾向があって、それで相手が理解しているものと思い込んでしまいます。

慣れを待って少しずつ教えると言うのは時間もかかり、非効率のように感じるかもしれませんが、それはあくまでも教える側から見たものに過ぎません。
教えられる立場からすれば何となく分かったような分からないような状態のまま先へ進んでしまうため、いつまでたっても覚えられず、自分の行為に疑問ももてないので、言われたことしかできず、結局は同じことの繰り返しになるので、全体から見ればこちらのほうが非効率となるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です